コミュニケーションとは?能力アップ研修を受ける前に知るべき種類と秘訣

ビジネススキル

コミュニケーションとは他人を理解し自分を理解してもらい人間関係を構築するための手段です。

コミュニケーションの秘訣は「相手の話を、夢中になって聴き、真剣に理解しようとしていることを全身で伝えること」です。

情景描写をすると「真剣に、身と心を込めて、相手の話を聞き、頷き、相手の話と心に関心と興味を示し、質問し、相手の心に共感し、理屈を理解しようとしている」と言えるでしょう。

迎合や相手を無条件に受け入れることとは違います。

この記事はコミュニケーションスキル(能力)を改善して次のことを実現したい方に向けて書いています。

  • 仕事ができるようになりたい
  • 収入をアップしたい
  • 友情を築けるようになりたい
  • 夫婦関係を良くしたい
  • 気遣いばかりしないでもっと自分を出したい
  • 人間関係を良くしたい

コミュニケーションの基本や大切なことを纏めてあります。

研修やトレーニングを受けようと思ったらまずこの記事を読んで実際に試してみると良いです。

コミュニケーションスキルを身に付ける唯一の方法は実践あるのみです。

それでも不足を感じたら研修やトレーニングに参加しましょう。

そして完全にお願いごとです。

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コミュニケーションとは「人を理解すること」と「人に自分を理解してもらう」の2つです

コミュニケーションとは「人を理解すること」と「人に自分を理解してもらう」の2つです

世の中のすべてが人同士の関わり合いにより成り立っている以上、コミュニケーションが人生の質を左右します。

「コミュニケーションに悩んでいる」「コミュニケーション能力を向上させたい」と考えている人は次の1つまたは2つとも当てはまると思います。

  • 「人を理解すること」に困っているまたは、もっと理解できるようになりたい。
  • 「人に自分を理解してもらうこと」に困っているまたは、もっと理解してもらえるようになりたい。

つまり、「理解をする・してもらう」スキル(能力)をアップさせることができれば、貴方の悩みや目標を達成できる可能性が高まります。

「言語」と「非言語」の2つの種類がある

「言語」と「非言語」の2つの種類がある

コミュニケーションには次の2種類があります。

  • 言語コミュニケーション(ハーバルコミュニケーション)
  • 非言語コミュニケーション(ノンハーバルコミュニケーション)

言語(ハーバル)コミュニケーションとは「言葉」そのものです

言語は理論を伝える役割を持ちます。

非言語(ノンハーバル)コミュニケーションは「表情・身振り手振り」のことです

非言語は感情を伝える役割を持ちます。

言葉に表情や身振り手振りなどの感情を載せることで言語に深みが出てコミュニケーションの精度が上がります。

9割が非言語に影響される(メラビアンの法則)

アメリカUCLA大学の心理学者アルバーとメラビアンが1971年に提唱した概念です。

表情や仕草(視覚)、声や話し方の調子(聴覚)、話の内容(言語)で情報が矛盾しているときに人は次の割合で優先して受け止めます

  • 視覚55%
  • 聴覚38%
  • 言語7%

言語の割合は7%しかありません。

コミュニケーションの93%は非言語に影響されます。

本音や感情は言葉以外のところに出やすいという事です。

人物の第一印象は初めて会った時の3~5秒できまる

これもメラビアンの実験によって提唱されました。

身だしなみを整えるというのは理に適っているのです。

コミュニケーションスキルは「伝える能力」「受け取る能力」の2つ

コミュニケーションは「話す人」と「聴く人」で行われます。

話し手と聴き手は頻繁に入れ替わります。

目的があるときはコミュニケーションが必要

仕事であれば

  • 部下や上司に過程や結果を伝える
  • 顧客へのプレゼンテーションで良い結果を得る
  • 就職活動で採用してもらう

プライベートであれば

  • 家族が賛成か反対か知りたい
  • 彼女をデートに誘う
  • 頼まれごとを断る

買物や子供や家族の世話など、生活の全てに於いてコミュニケーションが必要です。

相手がどう捉えたかが全て

コミュニケーションが良かったか、相手に伝わったか、伝わらなかったか、どんな印象を持ったか、どう理解したか、これらは相手にしかわかりません

コミュニケーションは相手にイニシアティブがあります。

貴方が伝えたいことのうち、10%しか伝わっていない場合も、70%伝わった場合もあります。

原理原則を学ぶことでスキルアップして100%に近づくことができます。

信頼が良いコミュニケーションにつながり、相手の行動に結びつく

信頼はコミュニケーションの土台です。

良いコミュニケーションをとるためのスキルは自分で身に付けることができますが、信頼は相手から与えられるものです。

敢えて言うなら、コミュニケーションスキルを高めてから信頼を獲得していくのが良いでしょう。

コミュニケーションスキルと信頼の関係は次のようになります。

右上の④が一番良い状態です。

信頼とスキルとコミュニケーション

研修を受ける前に抑えておくべきスキル10選

ミラーリングで親近感と信頼感を増す

相手の動作や表情や会話などにさりげなく同調すると、相手からの親近感や信頼感を増すことができます。

動作

相手がお茶を飲んだら自分も飲む、パソコンを開いたらタブレットを開く、などです。

態度の善し悪しにつながるような動作(腕や足を組む)は相手との関係性考慮しないと無礼な印象を与えるの注意です。

姿勢

相手が頷いたら自分も頷く、身を乗り出したら自分も乗り出す、などです。

共感を生み出します。

表情

相手が笑ったら笑う、真剣な表情の時は自分も真剣な表情をする、寂しそうな表情の時は寂しそうな表情で応える。

相手の気持ちを理解していることが伝わります。

会話

会話のテンポや声の調子や大きさを合わせます。

言葉

会話の中で相手と同じ言葉を繰り返します。

相手の話を肯定的に真剣に聞いているという印象を与えることができます。

肯定的な言葉と姿勢で相手に話題を合わせると自然にキーワードが反復されるので上手く行きます。

積極的傾聴で本音を引き出す

積極的傾聴は「相手の話や現状のすべてに、最高の興味と感心をもって、真剣に話を聞いたり、質問したり、理解を示したり、共感したりすること」です。

心から親密になりたいと思った相手に好感を持ってもらうために自然とやっていたりします。

集中力は必要ですが、決して難しいことではありません。

しかし、心理学ではこれを次のように難しく言います。

積極的傾聴は次の3つで構成されます。

共感的理解(empathy, empathy understanding)

相手の立場に立って、相手の気持ちの共感しながら、相手の話を聞き、本当の心や気持ちを探り当て、理解する。

無条件の積極的配慮(unconditional positive regard)

相手の話を否定せずに、善し悪し好き嫌いを抜きにして、積極的に関心を示して、なぜそのように考えるようになったのかを聴く。

自己一致(congruence)

自分が相手に対して真摯であることを伝えるために、相手のいう事をより深く理解するために、分からないことは聴きなおし足り確かめたりして、相手と心を一致させようとする。

積極的掲揚は心理学者のカール・ロジャースによって提唱されました。

キャリブレーションで心理状態を読み取る

相手の言葉以外(非言語)を観察して、相手のメッセージを読み取ることです。

心理学のNLPにおいて、相手の心理状態を言語以外のサインで感じることと説明されています。

ボディランゲージの世界的権威と言われるアラン・ピーズ氏の著書「本音は顔に書いてある」に中に次の興味深い記述があります。

「人は対面しながら会話をする場合に言葉が占める割合は35%未満で65%以上は言語以外のコミュニケーションに頼っている」

キャリブレーションでは次のことを読み取ります。

  • 呼吸の深い浅いやスピード
  • 表情の変化
  • 声のトーンや調子
  • 姿勢や仕草
  • 脈拍

些細な変化を察知できるようになると相手の心理状態を推理できるようになります。

  • 肯定している
  • 否定している
  • 楽しい
  • 悲しい
  • 嫌がっている
  • 欲している
  • 望んでいる
  • ウソをついている

等々です。

キャリブレーションで気を付けておくべきは、言葉以外の身体的反応が示すメッセージは全員が同じではないという事です。

癖や傾向があります。

このスキルを極めると「メンタリスト」というドラマのサイモン・ベーカーが演じるパトリック・ジェーンのようになれるかもしれません。

パトリック・ジェーンはドラマの中でサイキック(超能力者)と見分けがつかないほどキャリブレーション能力が優れています。

キャリブレーション能力を高めてコミュニケーション力をアップすると、ひょっとしたらジェーンのように人を操れるかもしれません…

「言った」ではなく「伝わった」が大切(伝えるスキル)

コミュニケーションの結果に対して、相手が行動してくれたら「伝わった」と言えます。

コミュニケーションが上手く行ったという事です。

自分がいくら「言った」としても「伝わった」となければ意味がありません。

伝える力は次の3つで構成されます。

  • 語彙力
    知識ではなく使いこなせることが力です。
  • 表現力
    表情、身振り手振り、言葉の調子や大きさ、身体機能の全てを使います。
  • 構成力
    話や文章の中で伝える情報の順番です。

語彙力を上げるには読書が一番です。

表現力はミラーリングと重なりますので、ここでは構成力について書きます。

PREP(プレップ)法

話や文章の要素を伝える順番は「結論」→「理由」→「例」→「結論(まとめ)」です。

構成方法はいくつかありますが、これを覚えておけば伝える力は間違いなくアップします。

WEBライティングもこの順番で書くと良いとほぼ全ての情報発信者が説いています。

PREP(プレップ)とは以下の頭文字です。

  • Point
    結論・要点を伝える
    ▶例「人生を豊かにするには資産収入を増やすことです」
  • Reason
    理由を伝える
    ▶例「なぜなら、拘束時間を最小にして収入を生み出せるからです」
  • Example
    例を伝える
    ▶例「例えば、労働や作業をしている時間は自由に使えません。収入を作るために拘束されていることになります」
  • Point
    結論・要点を再度伝える
    ▶例「したがって、人生を豊かにするには資産を増やすことが重要です」

PREP法を身に付けると相手は貴方の話を理解しやすくなり、コミュニケーションが良くなります。

まとめ

コミュニケーションとは「人を動かす」ことだと言えます。

コミュニケーションに限らず、世の中で「人を相手対象とするスキル」と言われるものは全て「人を動かす」ためのものです

買ってもらう、食べてもらう、連れて行ってもらう、仕事をしてもらう、協力してもらう、好きになってもらう、等々、ありとあらゆることは「人が動くこと」で実現します。

コミュニケーション力は人間力に比例します。

コミュニケーションスキルをアップさせるために、研修や学習をすることは大切ですが、それだけでは身に付きません。

実戦で使い倒して初めて身に付き、結果をもたらします。

スキルについて書いている他のブログなどでは次のことを書いているものを見たことがありませんが、最も大事で大切なことです。

「人は人でしか磨かれません」

オンラインであろうが、対面であろうが、人同士が関わり合うことでしかコミュニケーションスキルも人間力もアップしません。

思い描く人生を実現したいなら積極的に人と関わり人を磨きましょう。

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